
育児しているとときたますごく自己嫌悪に陥りませんか?
自分はなんてダメ親なんだろう。こどものためにあれもこれもできていない。
隣の○○ちゃんのお母さんは仕事も育児も全力投球。それに比べて私は・・・。
私もしょっちゅうあります。
どうしてもっと子どもに優しくできないんだろう?
私のダメなところが、そっくりそのまま子どもに似てしまった。
そんな風によく思ってます。
そんな風に落ち込んだ時、元気になりたいとき、自分に喝を入れたいとき!おすすめの書籍を紹介します。
タイガーマザー
今の”自主性を尊重して自己肯定感を高める”教育と真逆の道を行く、天才ヴァイオリニストとピアニストの姉妹を二人育てたある中国系アメリカ人の育児記録。
時には厳しく叱り他の子と比較し、時に家から追い出すことも。
親がとことん子供の時間の使い方を管理して自らも全力でサポートする。
中途半端は許さない。100点じゃないと絶対にダメ。それが中国式のやりかた、という。
昨今の欧米式の”良い”と言われていることを真っ向から否定。子どもに強制。親が絶対。
筆者のいう中国人の子育てははっきり言って行き過ぎてるけど子どもがちゃんと親の期待に応えて類まれなる天才に育ってるのがすごい。周りをみても中国人の親って過激派。
確かに、オリンピック選手を見ていても天才の親って超エキストリーム。
スケボーの堀米選手はお父様が1歳からスケボーに乗せる。
卓球のみまちゃんのお母さまは胎教で卓球を解説。家でも卓球できるように改築。
柔道の阿部兄弟、バレーボールの石川兄弟。親御さんが熱心なのは言うまでもないでしょう。
親は子どもにどこまでできるのか?果たしてそれが子どもにとっては良いことなのか?
そんなことを考えさせられる実話小説です。
と、ここまで読むとなんだか完璧で恐ろしいお母さんを想像しますが、(実際そうなのですが)、彼女なりにものすごく葛藤を抱えながら子育てしています。
特に次女の反抗はすごく、ときに彼女も折れたようです。
私の好きな彼女のエピソードを紹介します。
あまりにも教育熱心すぎるから家族に心配され、犬を飼う事をすすめられ飼うことになります。
そうすると今度はどんどん犬にはまっていき「彼の未来をみんなで考えましょう!どうやったら全米No.1のコンテストで優勝できるのかしら!?」と犬にまで超教育ママを発揮。
きっと彼女はこうしかなれないんだろうな、と少しほほえましく思ったエピソードです。
そして彼女がすごいのは専業主婦ではなく立派なキャリア女性。
イェール大学の教授で法学士で弁護士。自分も素晴らしいキャリアもありながら、子育てにも全力投球以上。
自分ももっと何かできるのでは!?
明日から子育てがんばろう!と思わずにはいられません。
スゴ母列伝
正しい母親になろうとするのではなく、自分を貫くスゴい母たちを何人も紹介するエッセイ。
いくつかエピソードを紹介します。
岡本太郎の母、岡本かの子。浮世離れしすぎた彼女は愛人を家に住まわせ子どもと同居させるしまつ。文章を書くときは、太郎があまりにもうるさいので紐で柱にくくりつけてその間に文章を書いたという。
(今だったら完全に児相案件。虐待でしょうに・・・・)
そんな子育てしてて育ったのが世界的芸術家岡本太郎。
岡本かの子さんよりは、きっとまともな子育てしてるのでは・・!?と勇気づけられます。
世界的な科学者として誰もが知っているキュリー夫人。
ノーベル賞を女性として初めて2つ受賞して、かつ妻として母としても素晴らしい功績。
二人の娘もともにノーベル賞受賞。佐藤ママもびっくりレベルの家系ではないでしょうか。
キュリー夫人は17歳のときから家庭教師として姉の学費を稼ぐ。自信は国内一の大学を主席で卒業。
文字通り寝るのもおしんで勉強。勉強しないより空腹がマシ、とごはんもほぼ食べず。
研究熱心な彼女は産後も三カ月で仕事復帰。ただ復帰後はあまりにも忙しく家庭がまわらず義理父が家政婦・シッター替わりに家に常駐。子育てのほとんどは義理父に任せていたという。
キュリー夫人ほどの才女でも、子育てには相当悩んで試行錯誤していたのが伝わりました。
賢い長女は学校に行かせずにホームスクーリングで教育しようとしますが挫折。天才であってもやっぱり自分の子を教えるって難しいんですね。
他にも12人育てたスーパーマザー、誰もが知る政治家系を作った肝っ玉母ちゃんなど。
みなさんのエピソードが面白すぎます。でも全く参考にはなりません。
子育てに正解はない っていうのが改めてわかった名著です。
母らしくあるなんて必要ない。他のお母さんと比べる必要はない。
自分が自分であればいいだけ。強く、ひたむきに!がんばっていこう。そう思える本です。
いかがでしたか?どの母親もみんな、子育てにつまづいて悩んで、試行錯誤しています。
そんな様子を知ると、「自分だけじゃないんだ!」と思えるのではないでしょうか。
子育ての悩みはなかなか相談しづらかったりしますよね。
そんなときはぜひ、本に出てくるお母さんたちに、心を寄せてみてください!
ここまで読んでくださりありがとうございました!