バイリンガル幼児は吃音になるの?わがやのケースと対処法

インターナショナルプリスクール
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最近Twitterで、バイリンガルの幼児は吃音になりやすいという投稿や経験談をよく見かけます。

実は我が家の第一子も、ときおり吃音があります。母国語は日本語ですが、3歳からインターナショナルスクールに通っています。そのため、平日は英語と日本語それぞれ半分づつ触れています。(家では日本語を徹底しています。)

今回、バイリンガル幼児と吃音については気になったテーマのため実体験をもとにブログにまとめてみようと思いました。

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吃音とは?

吃音(きつおん、どもり)は、話し言葉が滑らかに出ない発話障害のひとつです。単に「滑らかに話せない(非流暢:ひりゅうちょう)」と言ってもいろいろな症状がありますが,吃音に特徴的な非流暢には、以下の3つがあります。

音のくりかえし(連発)、例:「か、か、からす」

引き伸ばし(伸発)、例:「かーーらす」

ことばを出せずに間があいてしまう(難発、ブロック)、例:「・・・・からす」

上記のような、発話の流暢性(滑らかさ・リズミカルな流れ)を乱す話し方を吃音と定義しています ( ICD-10, WHO)。

国立障害者リハビリセンターより引用 http://www.rehab.go.jp/ri/departj/kankaku/466/2/

幼児期(2~5歳)に発症する場合がほとんどで7~8割くらいが自然に治ると言われています。

残りの2~3割は徐々に症状が固定化して、楽に話せる時期が減っていくそうです。
さらに症状が進むと、話そうとしても最初のことばが出なくなることが多いと言われています。

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バイリンガル幼児に多いの?

こういった研究結果があるようです。

今回の研究では、ロンドンに住む317人の吃音障害がある子どもたちを調査対象としているが、なんと全員が4~5歳の時期に吃音が始まっていた。そのうち69人(21.8%)は、家庭では英語以外を話すバイリンガルだった。また、38人は英語が話せない親からの学習を強いられており、うち15人は5歳までに親の母国語(英語以外)しか話せなかった。つまり、5歳未満の幼児が外国語を学習して「バイリンガル」になることによって、吃音障害が始まる可能性が高いということになる。ただし、この研究は吃音障害となる原因までは明らかにしていない。

幼児期に外国語を教えると○○になる! 筆者の息子も大変なことに… 早期英語教育の致命的デメリットが判明(最新研究)

一般に吃音になる原因は

・体質的要因(子ども自身が持つ吃音になりやすい体質的な特徴)
・発達的要因(身体・認知・言語・情緒が爆発的に発達する時期の影響)
・環境要因(周囲の人との関係や生活上の出来事)

それぞれが影響しあい発症するようです。

幼児期は、母語だけでも爆発的に発達するのでそこに外国語が加わることで処理しきれなくなって吃音になる? といった可能性も十分に考えられそうです。

冒頭のとおり、うちの子も時折吃音があります。仲良しのお友達にもパッと思い浮かぶだけで2人ほど吃音がある子がいます。

共通点はみんなインターナショナルスクールに通い、家では日本語かほかの言語(もしくは家でも英語だけれど日本人)を使用している子たちです。

※おうち英語のみで吃音になった、という話は私の周りではあまり聞いたことがありません。もしそういった経験がある方がいれば後学のために教えてください!

吃音のでるタイミング~うちの子の場合~

どうも、英語から日本語に切り替わるときによく吃音がでます。例えば、

ケース①インターにお迎えに行った時、私の顔をみて「ママ―!」と行った後先生に「週末は何するの?」と英語で聞かれ、英語で答えるときに「Eh,eh,eh・・・」と言いたいことが出てこない。

ケース②帰ってきたあと近所で日本人のお友達にあい、お話したいのに「This,,,(あとがでてこない)」

ケース③インターの日本人のお友達と遊んでいるとき(日本語で会話)「あ、あ、、、、あのね」

といった感じです。単純になんといえばいいかわからないのではなく、普段なら問題なく話せるレベルのことがどもって出てこない感じです。

どうも日本語脳と英語脳の切り替わりの時に吃音がでやすいようです。

とはいえ、③のときのように日本人のお友達とお話しているときもたまに出ているので、ちょっと注意しなければならないなと思っているところです。

ちなみに娘は、私がときたま英語で発言したり話しかけたりするとめちゃめちゃ嫌がります。 多分彼女の中で、家庭では完全に日本語のスイッチに脳が切り替わっていて、そこに英語が入ってくるのがすごく嫌なんだと思います。おっと話しがそれました・・・。

あることをしたら吃音が消えた!

長期休みの際は祖父母の家に数日~1週間くらい預けるのですが、帰ってくるとびっくりするくらい日本語が流暢になって帰ってきます。吃音も消えます。

祖父母の家では当然ですが日本語オンリー。また、家では普段下の子と遊ぶことが多く下の子はまだ喋れません。祖父母の家では、大の大人2人がつきっきりで会話してくれるため、家にいるときよりも日本語に触れる時間(かつ家に居るときよりも高度な日本語に触れる時間)が長いのだと思います。

楽しく通っているようにみえても、やはり多言語での生活はかなり負担なのかな?と少し心配に思います。こういったことも、わがやが日本の小学校に進学しようと思った理由の一つでもあります。

おそらく今は、彼女の脳の中で日本語と英語の比重が5:5に近いのではないかと思います。今後、日本で暮らすことを考えると、日本語と英語の比重を7:3くらいにしてあげたほうが楽に生きれるのではないかなぁと思っています。

完全に推測の世界なのですが。今後、喋ることに自信をなくしてほしくないと思います。(そして自然になおると思っています)

ちなみに、吃音だからといって会話が下手かというと全くそういうことはなく、むしろ日本語・英語ともによくできる部類かと思います。親ばかですみません、、笑 客観的な指標となる英検などは受けていないのですが、インターの成績は良いほうですし日本語の読み書きも年齢以上のことが出来ていると思います。

もし子どもに吃音がでたら?

幼児期は、本人は吃音自体には気づかないようです。ただ、それを周りに指摘されたり、笑われたりすることで話すことがストレスになってしまうことが一番よくないことのようです。

親子で楽しく会話して、話すことに自信をつけさせる(自信を失わせない)

絵本を音読したりすることで言い回しを学ぶ、などが有効なようです。

一般に吃音は7-8割が成長と共に消えていくようですので、我が家も今後もあせらず注視していきたいと思います。

また、もちろんバイリンガルで吃音が全くでない子も多くいらっしゃいますので!心配しすぎないでくださいね。

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